公開日: 2024/10/9

📖 人間の行動(学習)動機

勉強しなきゃいけないのに、なかなか勉強できない、自分はなんてダメなやつなんだ…と思ったことがある人は多いでしょう…私もその一人ですが、自分なりになぜできないのか、どうすればできるようになるのか、考えてみます。

怠け者が生き残ってきた

人間というハードウェアが設計された時というのは、基本的に食料が継続的には確保できず、いかに不要なエネルギー(コスト)を使わないようにするかが重要だったんじゃないかなと思います。そのため、「怠ける」というのは悪いことではなく、生存上不可欠な戦略だったんだと思います。

学習はコストである

勉強・努力ができないと自分を責めてしまいがちですが、私は学習はコストであって、怠けるのは自然なことだ、と自分を慰めるようにしています。現代社会で良いとされているものの多くは、実行や維持に大きなコストがかかるので、必要なければなるべくやらないかつ、現代社会にとって必要なものと、人体が必要と感じるものは異なるケースも多いっていうのがデフォルトなのだ、と理解しています。

例えばわかりやすいのが筋肉で、筋肉は基本的にある程度あった方がいいはずですが、一定期間使わないと筋肉を落とす、という機能がついています。食料が豊富な現代においては一度鍛えたら維持しといてよって思わなくもないのですが、筋肉を育てるのにも維持するのにも莫大なエネルギーが必要なので、筋トレはしたくないし、筋トレしないと筋肉を削る、という機能が必要だったと思われます。

どうすれば勉強できるか

その認識を持った上で、ではいかに努力するのか。 私は、「努力する動機」>「コスト」となるようにすることだと思っています。

動機を高める

人(生物)の行動動機は大きく2つあるように思います。

  1. アメ(内需寄り):やりたい、ほしい
  2. ムチ(外需寄り):こわい、嫌だ

基本的には1によって行動する方が良い気がしますが、これはどちらかというと他人から消費行動促進に利用されている気がします。なにかがほしいという欲求を利用されて、商品を買わされたり、サービスを利用させられたりするわけです。多くの人はこのパターンなので、経済が成り立っているのかもしれません。逆に1と社会的に有意義な活動が結びつく人は、天才と呼ばれる気がしています。天才は一般的な概念における努力を努力と思っていないように感じます。

行動動機はどちらかにきっぱり分かれているわけではなく両方のMixにはなりますが、天才ではない私のような人間は、下記を意識して動機を高めてみようかなと思う次第です。

  1. アメ(内需寄り):やりたい、ほしい
    • 自分のやりたいことを認識して、それに仕事を無理矢理にでも絡めてみる。具体的にいうと自己分析と、仕事分析みたいなことが必要?
  2. ムチ(外需寄り):こわい、嫌だ
    • 外需をうまく利用する。代表的な例でいうと、目標/期限を決める、勉強会の予定を先に立ててしまう、資格受験申し込みを先にしてしまう、など。これを強制的にするのが上司、部下というチェック体制?
  3. その他
    • そもそも人間がどういう原理で動くのか、勉強する
    • 体調を整える

1で行動できる人に憧れるのですが、私はそれだけではなかなか行動に移せないようなので、それを恥と思わずにどんどん利用していきたいなと思います。2が有効であることも間違いないので、用法用量を守って利用したいなと思います。

コストを下げる

あまり体系だった整理はできていませんが、基本的に人間は初動(やりはじめ)が一番重いように感じています。ランナーズハイとか、〇〇ハイみたいなのがたくさんあるように、一度やり始めてしまえば結構続く気がするので、いかに初動コストを下げるかというのが本命になる気がします。

  1. 準備する
    • 例えば明日本で勉強する予定なら、本を開いておいておく、とか
  2. 分解する
    • タスク内容を分解して、手をつけやすくする
  3. 習慣化する
    • 習慣化されたものは認知コストが下がる
    • 習慣化についてはいろいろTIPSがある気がするので別途

まとめ

人類のハードウェア設計時の状況と、現代社会が大きく異なる以上、ある程度「自分を騙す」ハックのような工夫が必要なのかなあと思ったりします。そのためには自分のハードウェアを知り、現代社会を知るという地道な作業が必要なんだろうなあ…。まあでもこういうことうだうだ考えてないでとりあえず行動できる人が結局強いんですよ…笑