公開日: 2023/11/15

プロジェクトマネジメント

このセクションについて

プロジェクトマネージャ(PM)業務というよりは、フロントエンドリーダとしてプロジェクトをどうやって回すかみたいなことをメモしておけたらと思います。

全体通して頭の中に入れておきたいこと

  • 仕事の目的である顧客利益最大化
    • QCDQuality(品質),Cost(コスト),Delivery(納期)。QCDの向上は顧客利益最大化とニアリーイコールであり、プロジェクトマネジメントの文脈で使いやすい。プロマネはだいたいQCDを意識して行動するので、エンジニアも頭に入れておきたい。QCDは互いに関係しており、トレードオフの関係(例えば品質をあげようとすると、コストも納期も悪化する的な。)になることが多い。ゆえにどれを取るのか常に考え続ける必要がある。全てを向上させるには能力を向上(技術革新等も含め)させるしか無い気がする。のバランスを考える
    • QCDSSはSafety(安全)や、Service(顧客対応)。品質に含んでる感もあるが、あえて分けることで強調する狙い?, QCDEEnvironment(環境)。近年気候変動による実害が目立ってきたことで、環境への配慮が不可欠になりつつある。, QCDFFlexibility(柔軟性)。突然の仕様変更や事業・ニーズの変化など、開発初期に想定していなかった事態への柔軟性。という考え方も出てきている

時代の変化

第6版までは、基本的にプロジェクトというものは期限のある、そしてゴールのある、決められたときまでに決められたものをどう破綻なく作るか、簡単に言うとそういう観点で編纂されたプロジェクトマネジメントの知識体系でした。 それに対してPMBOK第7版は、不確定なもの、決まっていないものや分かっていないもの、そこに対してどう価値を出していくか。複雑なもの、どんどんゴールが変わっていくものに対してどう価値を出していくか。そういうところに軸足が大きく変わりました。 — 和田卓人氏による「組織に自動テストを根付かせる戦略」

PMBOKというのは、プロマネに関するノウハウをまとめたもので、世界のデファクトスタンダードになっています。QCDFという言葉が出てきたように、VUCAVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、目まぐるしく変転する予測困難な現代を形容したもの。の時代においてはプロジェクトにおける優先順位も変わってきているようです。

私が目指している状態

めちゃめちゃ強くてなんでも解決できて、設計がわかりやすくてきれいで、メンバの教育もしつつ、プロジェクトの単一障害点その単一箇所が働かないと、システム全体が障害となるような箇所。その人が休んだらプロジェクトが終わるみたいな状態にせず、いなくなってもある程度回るようにチームを構築したいという意味。にもならず、難プロジェクトをあらゆる意味において成功に導き、その手法を会社/社会に惜しみなく還元する、みたいなスーパーマンになりたいのですが、すぐには難しいです。 なのでとりあえず、人よりマイナスを減らしこれだけ複雑な仕事をしている以上、マイナス(考慮漏れ、考慮不足、知識不足、能力不足など)は必ず発生する。そのため、それ自体を減らすこと、および発生しても被害を最小限にすることが重要。、全ての細かいことを1%ずつ良くしていくことで、なんでかよくわからないけどなんかうまくいく1%ずつの改善なので、これがすごいから成功したんだといえるものはないが、その人のもとで働いているとメンバとしてなぜか動きやすく、楽しく仕事ができる、みたいなイメージ。、という状態を目指したいと思っています。